good enough mother

新年早々、東京へ。子ども(とその保護者の)のこころの相談所の新設の相談。以前、とある子どものシンポウジウムでご一緒した久野さん(気にかけて下さっていたのが嬉しく)。臨床心理士の方にヒアリングするのは、さすがに不思議な感じだったけども、哲学的な話ができて嬉しい時間に。合言葉は、ウィニコットの「グッド・イナフ・マザー(子育てをする人は完璧でない方が、ほどほどの方が良い)」。 ノートに書き留めた言葉から形がぼんやりと浮かんで行く。セーフティネットのその手前の潜在的な人たちを掬うように、既成にとらわれないオルタナティブな場に育っていきますように。

それから東京駅近くの「日本NPOセンター」さんへ。首を二段階ほど上に上げながらオフィス街を歩くのは我ながら滑稽だった。“福祉”と言う言葉を用いずにデザインをと。様々な領域を横断しながらデザインしてきたことが、等高線を結ぶ様につながっていく。ダイバーシティとインクルージョン。裾野であればあるほど多様に。繊細に。

食品廃棄と食べ物に困っている人たちをつなぐNPO「セカンドハーベストジャパン」さんへ。まだ食べられる食品とそれを必要とする人たちを結ぶ仕組みがとてもソリッドだったことに感動した。倉庫にはたくさんの食料品。ここに届く食品はごく一部で、全国で日々捨てられている食べものを想像すると、目がくらんだ。でも、フードロスに対する意識が、確実に着実に浸透して来ているのを肌で感じれてよかった。その後、フードバンク渋谷さんへ。認定に向けて最後の調整を。渋谷らしいコミュニケーションツールのことの展開も考えていく。

入場料のある本屋「文喫」を手がける「YOURS BOOK STORE(日販本社)」さんへ。プロジェクトの話も早々に、雑談のような、近況報告のような(初対面にも関わらず)話を。同士に会えたようで嬉しく。何だか気持ちがポカポカして、本社の近くの神田川を歩きながら、交差する電車を眺めながら、プロジェクトの成功を祈った。その後、神保町へも。某大手出版社のGさんから教えて頂いた場所をなぞる。それはまた別のプロジェクト。本からは離れられそうになく、それもまた嬉しい。

東京のプロジェクトも増えてきた。自分でもなかなか説明できない働き方が、遠くまで届いているのは嬉しくもあり、自分の足元がなおざりになっていないかと、省みる良い機会にも。

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