ローマ法王と長崎
カトリックセンターへ。38年前、当時のローマ法王、ヨハネ・パウロ2世が来崎した際のドキュメンタリーが上映された。約五万人が集い、猛吹雪の中で行われた野外ミサの事はよく聞いていて、ようやくその細部を知れた。二十六聖人記念館やコルベ神父記念館など来崎された際の写真が今も展示されており、それが映像として繋がる。法王は日本語で語りかけ、映し出される一人ひとりの顔は、歓びに溢れていた。二十六聖人の前で顔を覆う姿に、原爆センターで病床の被爆者に祈りを捧げる姿に、同じくポーランド出身で、アウシュビッツで身代わりとなって亡くなったコルベ神父の写真の前でひざまづく姿に、平和への強い祈りを見た。
上映の後は、ローマ法王について、イエズス会日本管区長のレンゾ神父の講演。現ローマ教皇・フランシスコとレンゾ神父はアルゼンチン時代に、神学校で教える側と学ぶ側として同じ時間を過ごされている。その法王を間近で見た来たことを話して下さった。教会に迎えるのではなく、探しに行くこと。ブエノスアイレスの司教になった時も、あえてバスや地下鉄を使って悩める人々に耳を傾けていたと。自然と平和を愛する教皇は、来日した際には核兵器廃絶、核廃絶に関して何かしらのメッセージを発信するだろうとも。
レンゾ神父は、僕が活版印刷を始めた頃、貴重な印刷物を見せて下さったり、ラテン語の読み方を教えて下さったりと、多くを与えて下さった。講演の中で、1573年の大村純忠に宛てた当時の教皇グレゴリウス13世との書面、ルイス・フロイスから天正遣欧使節とグレゴリウス13世の次の教皇、シクストゥス5世の記録(印刷物)など日本とローマ法王の関わりについても話された。天正遣欧使節が持ち帰った活版の文化が、今もこの日本で綿々と続いていることを、何かしらの形で伝えることができればと思う。
上映の後は、ローマ法王について、イエズス会日本管区長のレンゾ神父の講演。現ローマ教皇・フランシスコとレンゾ神父はアルゼンチン時代に、神学校で教える側と学ぶ側として同じ時間を過ごされている。その法王を間近で見た来たことを話して下さった。教会に迎えるのではなく、探しに行くこと。ブエノスアイレスの司教になった時も、あえてバスや地下鉄を使って悩める人々に耳を傾けていたと。自然と平和を愛する教皇は、来日した際には核兵器廃絶、核廃絶に関して何かしらのメッセージを発信するだろうとも。
レンゾ神父は、僕が活版印刷を始めた頃、貴重な印刷物を見せて下さったり、ラテン語の読み方を教えて下さったりと、多くを与えて下さった。講演の中で、1573年の大村純忠に宛てた当時の教皇グレゴリウス13世との書面、ルイス・フロイスから天正遣欧使節とグレゴリウス13世の次の教皇、シクストゥス5世の記録(印刷物)など日本とローマ法王の関わりについても話された。天正遣欧使節が持ち帰った活版の文化が、今もこの日本で綿々と続いていることを、何かしらの形で伝えることができればと思う。