北九州市、『きふね保育園』の芝生広場の日時計を兼ねた園名サインのデザイン、制作、施工を。
まど・みちおさんの詩、「ぼくが ここに」からインスピレーションを受けて。「ぼく」が、ここに立って初めて立ち現れる日時計。子どもたちがアイデンティティを感じ、その尊厳がずっと守られますように。
「ぼくが ここに」
まど・みちお
ぼくが ここに いるとき
ほかの どんなものも
ぼくに かさなって
ここに いることは できない
もしも ゾウが ここに いるならば
そのゾウだけ
マメが いるならば
その一つぶの マメだけしか
ここに いることは できない
ああ このちきゅうの うえでは
こんなに だいじに
まもられているのだ
どんなものが どんなところに
いるときにも
その「いること」こそが
なににも まして
すばらしいこと として
プランニング・アートディレクション・デザイン:中川たくま