南ヶ丘保育園
福岡市大野城市、『南ヶ丘保育園』。四角から八角形までの多角形を組み合わせて構成した空間。それにより園舎の中にさまざまな子どもの居場所が生まれています。設計は『設計機構ワークス』さん。クラスルーム名は惑星の名前になっています。宇宙や星(自然)を感じ取ろうとする感受性や想像力、空間認識力を育めればと、クラスの前に浮遊する球体のサインをデザインしました。愛着にもつながればと、子どもたちとワークショップ形式(モンテッソーリ教育で言う“おしごと”)で仕上げていきました。発達心理学に関してはまだ勉強中ですが、そういった事も今後デザインに少しづつ落とし込んでいければと思っています。サインの制作は同じく『nishimokko』の西村洋一さん。今回も素敵なものを作ってくださいました。ワークショップもご一緒できて、とても心強かったです。どこかプリミティブな作風は、いつも子どもたちに大人気。
ロゴデザインは、モンテッソーリ教育に力を入れていることもあり、子どもたちが視覚を通して、構成と分解から平面幾何を学ぶ、「構成三角形」をベースに奥行きも感じるものをデザインしました。通常、ロゴをデザインするときは使用マニュアルを作成するのですが、今回はこのロゴも子どもたちの教材のひとつになればと思い、「M」のモチーフと三角で構成されるということだけを残して、自由に可変するロゴにしました。さっそく、保育士さんたちが色塗りや折り紙などで自由にロゴを使って下さっています。