のせて のせられ
特急カモメに乗って佐賀へ。金色の麦畑。水面を一面緑に埋める菱の葉。この季節の佐賀に向かう車窓はとても贅沢。
肥前山口駅で降りると微かに風の香りが夏に変わっている気がした。
保育園の定例会議。起伏のある場所に、工事が進んで立ち現れきたその豊かな表情に高揚を隠せない。デザイナーは建築の定例会議に毎回参加する必要はないと思うけど、毎回参加しているのは、何より園長先生を支えたいと言う想い。振り返れば自分自身にとっても貴重な学びの時間になっていた。好奇心を初路に、ひとまず身体を預けてみて体得していくのはいつもと変わらない。
設計の坂口さん、石塚さんの大きな事を決断したかと思えば、とても小さなところまで指摘する、その大胆でしなやかな姿にはいつも感心している。そして、この難しい現場のキーマンは何と言っても、現場監督の古場さん。これまでいろんな現場を経験したけども、きめ細かな配慮を持ちながらも、楽しみながら仕事をする現場監督は知らない。
廃材をいくつか持ってきて「なかがわさん、これ捨てるんですけど、これで何か作れませんかね?こういう事、相談できるの、なかがわさんしかいないと思って」。
確かに最近、作らずに作るような事ばかり考えていて、それが顔に出ていたか。いやあ、嬉しい。喜んでくれるようなものをデザインしようじゃないか。いつもは、職人さんたちを“のせる”立場だというのに、気づけばいつの間にか僕が“のせられていた”。
保育園の定例会議。起伏のある場所に、工事が進んで立ち現れきたその豊かな表情に高揚を隠せない。デザイナーは建築の定例会議に毎回参加する必要はないと思うけど、毎回参加しているのは、何より園長先生を支えたいと言う想い。振り返れば自分自身にとっても貴重な学びの時間になっていた。好奇心を初路に、ひとまず身体を預けてみて体得していくのはいつもと変わらない。
設計の坂口さん、石塚さんの大きな事を決断したかと思えば、とても小さなところまで指摘する、その大胆でしなやかな姿にはいつも感心している。そして、この難しい現場のキーマンは何と言っても、現場監督の古場さん。これまでいろんな現場を経験したけども、きめ細かな配慮を持ちながらも、楽しみながら仕事をする現場監督は知らない。
廃材をいくつか持ってきて「なかがわさん、これ捨てるんですけど、これで何か作れませんかね?こういう事、相談できるの、なかがわさんしかいないと思って」。
確かに最近、作らずに作るような事ばかり考えていて、それが顔に出ていたか。いやあ、嬉しい。喜んでくれるようなものをデザインしようじゃないか。いつもは、職人さんたちを“のせる”立場だというのに、気づけばいつの間にか僕が“のせられていた”。